• 萩原テクノソリューションズ株式会社
        
    資本金 3億1,000万円
    本社所在地 愛知県名古屋市
    設立 2017年5月1日
    事業内容 電子機器の販売及びFA機器の製造販売
       
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利用製品サービス:Factory-ONE 電脳工場(MRP版)/EXtelligence EDIFAS

萩原テクノソリューションズ株式会社は、愛知県名古屋市に本社をおく、萩原電気ホールディングス株式会社の子会社です。創業以来、「創造と挑戦」を経営理念に掲げ、クルマ・製造・インフラ・医療などさまざまな分野のIT機器及び計測・組込機器を取り扱う商社としてのみでなく、FA等の開発製造技術系商社として事業展開されています。

2023年、汎用機からの切り替えで『Factory-ONE 電脳工場(以下、電脳工場)』を導入。また、電脳工場と連携可能な弊社クラウド型EDIシステム『EXtelligence EDIFAS(以下、EDIFAS)』も活用いただき、このアプリケーションで業務が完結できることを目指し、運用に取り組まれています。

今回は、エクスとの出会いの時点から振り返り、採用決定から導入の取り組み、将来への展望など、情報システム部門の方にお話を伺いましたので、ご紹介致します。

システムによる業務効率化を目指して

ー 電脳工場を導入されたきっかけや導入前の課題をお聞かせください。

前システムとして、汎用機を30年以上使ってきましたが、キャラクターベースの制限などの問題があり、新しいことを取り組むには困難がありました。また、承認機能がなかったため、紙書類で判子を付いて回して保存という内部統制面にも課題がありました。業務面でも、仕入先に対する納期管理や納期回答の効率化、リードタイムの短縮といった改善を進めていく必要がありました。そして、システム保守の危機感から情報システム部門(以下、情シス)の今後を見据え、前システムが分かるメンバーのいるうちにデータ移行を進めたいと、前システムのリプレイスを決めました。

ー 電脳工場を採用したポイントをお聞かせください。

7社ほど検討しましたが、業務に合う、合わないがあり、最終的には電脳工場ともう1ソフトが競合していました。検討のため、実際に行う業務を想定してシステムに触れてみましたが、何となくのレベルで「使えそう」という感覚で、「使える」という確信までは持てませんでした。しかし、現場が行っている受注生産とMRPタイプの両方に通用するモジュールを電脳工場は持っていたので、より良いシステムが作れるのではということで採用になりました。電脳工場は生産計画さえ作ってしまったら、その後、楽に運用できるシステムという印象をもっていましたし、標準機能のパッケージでEDIシステムのEDIFASも付いていたので、取引先にFAXを送付することもなくなり、電子化が実現できるなと思いました。

いかに導入後のイメージを持ってもらうか

ー 導入プロジェクトのエピソードについて、お聞かせください。

カスタマイズを抑えるという主旨で適用設計(要件定義)を始めたのですが、資材調達など実際の業務を考えると、スタンダードのままでは業務が回せないということが多々ありました。現行システムと電脳工場の違いをイメージできないため、仕様の決定に時間がかかり、適用設計を半年延長しました。また、適用設計の打合せに参加していたメンバーが異動等でプロジェクト半ばに入れ替わったことで、メンバーの要望とテスト時のプログラム内容に、「なぜ、このような仕様になっているのか」というギャップが生じ、現場メンバーがシステム全体を把握することに苦労しました。現場メンバーは現在行なっている業務を電脳工場で再現可能かという点に関心をもっていましたが、データ移行ができていない状態でシステムに触れても、リアリティが持ちにくかったようです。そのため、稼働準備(総合テスト)の段階でまた新たな要望や問題点が出てきてしまい、それを吸収し改修しながら、データ移行を並行させるという困難がありました。「実際のデータを使って、現場メンバーが検証することで初めて真の課題が出る」そのことを知り、どれだけ早いフェーズで検証できるかということがポイントになると実感しました。

データの参照やデータ集計がスムーズで自由度が高い

ー 導入効果をお聞かせください。

注文書の送付については、既存販売管理システムの自動FAX機能を利用していましたが、電脳工場にはEDIFASというEDI機能が付いているので書類を送信する必要がなくなり、電子化を大幅に進めることができました。

仕入先からもメールで個別に納期回答してもらっていましたが、EDIで一括管理が行えるようになり、社内ワークフローが整いました。また、データ表示やダウンロードする際のカスタマイズ性が良い点が助かっています。例えば、入出庫データは倉庫別や品名別など、色々な軸で切り替え表示でき、ダウンロードも出力項目を選択でき、その要件を保存しておく機能があります。また、メニュー画面上のボタン配置を移動させたり、使いやすい形に自由に設定できたりする機能も便利です。その他、電脳工場はソース公開をしているので、前システムに比べて周辺システムと連携しやすく、さまざまなブラウザ環境を使わずとも電脳工場のみでデータ参照が完結できます。情シスとしては、前システムでブラックボックス化していた部分がなくなり、若手でもすぐにシステムを理解できるので、作業、フォローできるメンバーが増えた点が大きいといえます。

電脳工場一つで、業務が完結する未来を目指して

ー 今後の取り組みについて、教えてください。

現在、まだ周辺システムを利用していますが、ゆくゆくは電脳工場だけで業務完結するようにしていきたいです。業務を回す管理はシステムに任せて、別のところに人間の力を活用できればと思います。電脳工場は開発講習会も充実しているので、可能なところを情シスで自社開発できるようにチャレンジしていきたいです

ー エクスに期待したいことはございますか。

サポート情報サイト『EX CAMPUS』には、マニュアルや操作関連資料などの充実した情報があって便利でした。今後、電脳工場の開発もチャレンジしていく上で、それに関わるドキュメントも充実してもらいたいと思います。


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