海外でのシステム導入 - 2 -
「 システム導入はどのように進めているのか(1)」
ー C.S.I. (THAILAND) Co.,Ltd.
サワディー・クラップ!(タイ語で「こんにちは」)
『Factory-ONE 電脳工場』シリーズの海外サポートパートナー企業であるC.S.I.が海外での開発・導入支援体制についてご紹介いたします。弊社のFactory-ONEシリーズ導入支援実績はタイをはじめとするASEAN内で計15件となりましたが、これらの仕事にはタイのローカル技術者の存在が不可欠でした。
導入支援体制と各役割
弊社では、日本人の営業担当者・日本人技術者・ローカル技術者が1つのチームとなって、Factory-ONEシリーズの導入支援等を行っています。お客様側のメイン担当者が日本人の場合は、ご要望のヒアリングから本稼働までの全てを日本人技術者が中心となってプロジェクトを進めていきます。逆に、メイン担当者がローカルの方の場合は、弊社もローカル技術者が中心となり、日本人担当者への最終的なご確認や説明等のみを日本人技術者が行っています。また、カスタマイズのプログラミングは全てローカル技術者が行っています。
ローカルユーザーからのヒアリングの重要性
「日本人担当者が仕様を全て決めてローカルユーザーに利用してもらう」という導入パターンは、知らない間に仕様が決まった新システムにローカルユーザーが抵抗を感じて導入前までのやり方を続けてしまい、失敗に終わりがちです。また、実際に業務を行っているローカルユーザーの経験を元にシステム化した方が、導入後の作業効率が上がる場合もあります。このようなことから、ローカルユーザーからもヒアリングを行うことが重要です。
導入成功のポイントはローカルスタッフとの信頼関係にあり!
以前のことですが、弊社チーム内の日本人とローカル技術者の間でも、タスク分担等について日本的なグレーな捉え方とタイ的な白黒ハッキリした捉え方の差を感じたり、お互いに思い通りに動いてくれないと不満を感じたりすることがありました。しかし、一度信頼関係が築けた後は、お互いの妥協点を認めながら、円滑なやり取りができるようになりました。
信頼関係の重要性は、お客様の場合でも同じです。ローカルユーザーへのヒアリングだけでプロジェクトを進めてしまうと、要望が増えすぎてしまい、予算オーバーと本稼働までの期間延伸を招きやすくなります。そのため、ローカルユーザーからヒアリングした結果を基に日本人側でプロジェクトの対象範囲を定め、その決定をローカルユーザーにも納得してもらう必要があります。このような調整を上手く進めていくためにも、お互いの信頼関係が導入成功のポイントだといえます。
C.S.I. (THAILAND) Co.,Ltd. プロフィール
拠点であるバンコクを中心にソフトウェア開発・導入支援の実績をもち、2020年に創業30周年を迎える独立系IT企業。『Factory-ONE 電脳工場』シリーズの海外サポートパートナー。http://www.csigroups.com/