海外でのシステム導入 - 6 -
「 日本だけじゃない!海外(タイ)でも広がる少子化への対策 」
ー C.S.I. (THAILAND) Co.,Ltd.
サワディー・クラップ(タイ語で「こんにちは」)! タイで30年の実績を持つC.S.I.より、海外でのシステム導入についてご紹介いたします。
さて、2019年12月、出生数が90万人を下回るという厚生労働省の推計が報道され、少子化への危機感が更に高まった日本ですが、少子化の課題はタイをはじめアジア各国でも深刻化しています。今回は、そのような海外での少子化事情について触れてみます。
●アジアの「発展途上国」でも少子化は始まっている●
近年、日本では、安い労働力を求めて、「発展途上国」へと海外進出する企業が多くありましたが、「発展途上国」が「先進国」へと成長をしていくのと同じくして、日本は少子化の道を辿り、労働力不足の問題が取り上げられています。
(出典:PopulationPyramid.net|https://www.populationpyramid.net/)
世界全体では、2100年以降も人口が更に増加し続けるという予想に対し、ASEANとその周辺では遅い国でも、2050年頃には人口の減少が始まると考えられています。弊社が拠点を構えるタイでも、少子高齢化の波が特に激しく、貴重な労働力に対して、賃金が年々上昇する傾向があります。
●人海戦術に頼らない「効率化」が必要●
このような「少子化」がアジア各国で広がるにあたり、安い労働力のみを求める海外進出は、今後は期待通りのコスト効果が得られなくなるでしょう。そのため、海外においても、手作業を減らすためのシステム導入や、現場のオペレーションを正常化するなど、業務を効率化して、人件費を削減していく努力が一層求められてきます。
製造業が盛んなタイでも、実際に「製造IoT」の導入が増えはじめ、デジタル化の動きが活発化しています。多くの企業が、最適フローをひな型とするようなパッケージシステムを導入し、効率の悪い業務を軌道修正していくケースなどもあります。人件費の安い国だから(コストは気にせずと)安心せずに、日本と同じように少子化対策を進めることが、これからのグローバル社会を生き残るためのポイントとなると私は感じています。 かつて「発展途上国」と呼ばれていたタイだからこそ、今このタイミングで「人海戦術」から「効率化」へと考え方をシフトしていく必要性があるのではと強く感じる、そのような少子化事情です。
C.S.I. (THAILAND) Co.,Ltd. プロフィール
拠点であるバンコクを中心にソフトウェア開発・導入支援の実績をもち、2020年に創業30周年を迎える独立系IT企業。『Factory-ONE 電脳工場』シリーズの海外サポートパートナー。http://www.csigroups.com/