生産管理システム・クラウド型EDIサービス|Factory-ONE 電脳工場の「エクス」

海外でのシステム導入 - 5 -
「 海外トレンド/中小企業のグローバル化とスキル向上 」

ー C.S.I. (THAILAND) Co.,Ltd.

 タイで30年近くシステム開発・導入支援を行ってきて感じるトレンドは、「中小 企業がグローバル化に合わせて進化してきている」ということです。その背景には、タイや他国の拠点において、各企業が「自分たちの力で行う」というスキルが向上してきたからだと感じています。今回は、このトレンドについてお話いたします。


「見込み生産」から「個別受注生産」へ

 特に中小企業の場合、タイ国内では現在でも<少品種・大量生産>が主流です。しかし、タイ拠点への生産移管が進んでおり、設計から現地で行うことができるようになってきたため、<多品種・少量生産>を可能とする「個別受注生産」を行う企業が増えつつあります。日本での流れと同じく、今後は海外でも受注生産方式が増えていくことでしょう。


ユーザーのスキル向上で、「原価(Costing)管理」の実現へ

 以前は、「システムに入れたデータが正しくない」「そもそも必要なデータが蓄積されていない」などの理由により、原価計算を行うには大きな壁がありました。しかし、海外スタッフも「正しいタイミングで、正しい数字をシステムに入力できる」ようになってきました。実際に定着支援を行っているユーザーからいただく「システムの使い方に関する質問」についても、年々、質問のレベルが向上しています。結果、入力されたデータは、原価管理など「分析に使えるデータ」として活用できるようになってきました。経営層が判断に使えるデータとしての価値がさらに求められるようになってくるでしょう。


海外でのトレンドに応えて進化する『Factory-ONE GL』

 このような海外のトレンドを反映し、『Factory-ONE 電脳工場』シリーズの海外企業向け『Factory-ONE GL』においても、「個別受注生産」や「原価管理」を取り入れたR2.0版がリリースされました。今後も、お客様の業態の変化や従業員の成熟度によって、生産管理システムにも求められる運用範囲が広がっていくことが考えられます。このような海外でのトレンドを踏まえて、生産管理システム『Factory-ONE GL』にも更なる進化を求めています。
『Factory-ONE GL』紹介ページ: https://www.xeex.co.jp/products_services/factory-one/gl

C.S.I. (THAILAND) Co.,Ltd. プロフィール

 拠点であるバンコクを中心にソフトウェア開発・導入支援の実績をもち、2020年に創業30周年を迎える独立系IT企業。『Factory-ONE 電脳工場』シリーズの海外サポートパートナー。http://www.csigroups.com/

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