映画をみて使えるフレーズ<3>
“プラダを着た悪魔”①
今回から3回にわたり、映画をテーマにした英語表現をお伝えしていきます。私の好きな映画の一つ、2006年に公開された“プラダを着た悪魔”を取り上げます。英会話に役立つ表現がたくさんあるので、チェックしながら見ていただけると嬉しいです。
あらすじ:
ジャーナリストを目指してニューヨークにやってきたアンディ。ファッション誌「Runway」の誰もが憧れる職、カリスマ編集長のアシスタントとして働くことになる。しかし、アンディはファッションに興味がゼロ、周りにはセンスが全く無いと言われて・・・。カリスマ編集長、ミランダからの無理難題な要望に振り回されながらも必死で食らいつき私生活もなくボロボロに。そのような中、仕事の面白さを見出し、認められていくアンディ。アンディが最後にたどり着いた答えとは。
キャスト:
主人公:Andrea/アンドレア(略称:Andy/アンディ):アン・ハサウェイ
ランウェイのカリスマ編集長:Miranda/ミランダ:メリル・ストリープ
ミランダの第一アシスタント:Emily/エミリー:エミリー・ブラント
ミランダの右腕であるアートディレクター:Nigel/ナイジェル:スタンリー・トゥッチ
アンディの憧れのフリーライター:Christian/クリスチャン:サイモン・ベイカー
<開始 約4‘17>
アンディがRunwayの面接に来たシーン。すでにアシスタントとして働いている第一アシスタントのエミリーとの会話から。
Emily:A million girls would kill for this job.
(女性なら誰でも憧れる仕事よ。)
Andy:It sounds like a great opportunity. I’d love to be considered.
(それは、すごいチャンスですね。ぜひ、採用されたいわ。)
●ミランダのアシスタントという仕事を、kill for~(~のためなら何でもする)という表現を使って、誰もが憧れる職業と表現しています。この映画では何度も出てくる表現の一つです。I would kill for that necklace. (あのネックレスがどうしても欲しい。)などと、日常でも使うことができますね。
<開始 約4‘24>
引き続き、エミリーとの会話シーン。
Emily:Andrea. Runway is a fashion magazine, so an interest in fashion is crucial.
(アンドレア、ランウエイはファッション誌よ。ファッションに興味があるのは必須なの。)
Andy:What makes you think I’m not interested in fashion?
(なぜ、私がファッションに興味が無いと思うの?)
●このアンディの表現は、英語らしい表現です。Why do you think~?と聞かず、「What」を使うことによって表現が柔らかくなります。この他に、What makes you study English? (どうして英語を勉強しているの?)という風にも使うこともできます。また、「make」の代わりに「bring」も同じような使い方ができます。例えば、What brought you here?(ここにはなぜ来たのですか?)と優しく聞くことができます。
<開始 約4‘50>
エミリーがアンディを面接しようとしていると、突然、ミランダが予定より早く出社することになったシーン。
Nigel:She’s not supposed to be here until nine.
(9時までここに来ない予定だったはずだが。)
Emily:Her driver just text-messaged, and her facialist ruptured a disk. God, these people.
(運転手から、ミランダのエステティシャンが椎間板ヘルニアになったと連絡が。本当になんて人達なの。)
●ナイジェルのbe supposed to ~(~するはずである)はよく使われる表現です。昨今の現状を踏まえて、下記のようにも使えます。
I was supposed to go on a business trip to USA but I have to cancel because of the spread of coronavirus.
(私はアメリカに出張するはずだったが、コロナウィルスの影響でキャンセルすることになった)
You are supposed to wear masks when giving counseling to students in person.
(学生にカウンセリングで面談する時は、マスクを着用することになっている)
また、よく似た表現で、be expected to ~(~することになっている)があります。
The economy in Japan is expected to grow.(日本経済は成長が見込まれている)
Heavy snow is expected to last throughout the day.(日中、大雪が見込まれている)
「text-message」は、携帯でメールを送る時に使う表現です。「text」だけを使っても良いです。また、LINEやtwitterなどはアプリ名自体を動詞として使えます。
Please line me when you have time.(時間のある時にラインしてください。)
I tweet every day on twitter.(私は毎日ツイートしている)
<開始 約11’10>
アンディの仕事が決まって、仲間でお祝いをしているシーン。
Andy:You know what? I would like to propose a toast. To jobs that pay the rent.
(ねえ!乾杯しましょう。家賃を払ってくれる仕事に。)
●「You know what?」は、会話を始める時に注意を呼ぶ表現として使われます。「ちょっと聞いて」、「ねぇ」みたいな表現です。この他に、「guess what!」という表現も使えます。
<開始 約29‘43>
ミランダが娘のリサイタルのため、出張先のマイアミから帰りたいとリクエストするが、アンディは嵐で1本もフライトが無いことを訴えるシーン。
Andy:Hello? Miranda, hi. Look, I am trying to get you a flight, but no one is flying out because of the weather.
(もしもし、ミランダ。あの。フライトを手配しようとしていますが、この天候で一便も飛びません。)
●「You know what?」も「look」と同じように、「ねぇ」、「ちょっと聞いて」というような意味合いの表現として使われます。
今回はここまで。また続きをお楽しみください♪
関西Actualizers(アクチュアライザーズ) プロフィール
2015年4月設立。経験を通じて、「海外留学や海外生活を考えている人たちの背中を押したい」と考える関西のグループです。 海外生活をする、外国人を迎え入れることにあたって知っておくと良い事や役立つ情報などを発信しています。
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